代表幹事挨拶


 高分子同友会は、第一次石油ショック直後の1974年に高分子学会の維持会員企業のトップが結集し設立されました。その心は、当時厳しい国際情勢、経営環境にある中で、日本の産業発展の基盤である石油化学産業の復活・競争力強化のため、志を同じにする同志が企業の枠にとらわれず結集し、日本の産業の発展のため様々な課題の解決に向け、国際的な見地に立ち調査、勉強、研究を重ね、社会に様々な提案・活動を推進することでありました。その後、会員企業をはじめとした各社から革新的な素材や製品が次々と生み出され、日本の産業の発展に貢献することができました。

 一方、本会設立から50年を経た今、当時発展途上国であった中国、韓国、東南アジア諸国に最新鋭の大規模石油化学プラントが建設され、アジアにおける日本の石油化学プラントの競争力が相対的に低下してきていることに加え、欧州を起点にスタートしたサーキュラーエコノミー等に関する取り組み・規制により、日本の化学産業は再び事業構造を変革することが求められています。このような中で、本会では日本の化学産業の発展に引き続き貢献できるよう、50年のこの記念すべきタイミングで改めて設立の趣旨を振り返り、この変革期をチャンスと捉え、果敢に事業構造の変革に挑戦し成功するため世界の様々な先端情報の収集、共有、議論、研究を進め、化学産業の発展に向けた活動・提案に積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 本会では、この目的の実現・課題の解決に向けて、現在、月例会、勉強会、研究開発部会、海外調査団の派遣等々の活動に取り組んでおりますので、志を同じくし、「自分(自社)もその取り組みに参加したい。」という方は是非ともメンバーに加わっていただければ幸いです。

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